当院で主に診療している病状のご案内です。
こちらでのご紹介につきましては、特徴的な病状についてであり、どれかがあてはまるからといってその病気であることを示すわけではありません。
疾患の診断と治療については必ず医師とご相談ください。また患者様のニーズや病状の重症度によってはクリニックでは対応できないこともありますので、あらかじめご了解ください。
うつ病は「こころの風邪」といわれることもありますが、放置しておくと悪化してしまう病気です。
脳内の伝達物質が不足し、意欲や興味が低下し家事や仕事、子育てや勉強などができなくなります。決して本人の気持ちの弱さや気の持ちようからおこるわけではありません。
憂鬱な気分や不安な気持ち不眠、食欲不振など見られることもあります。
動悸、不安、過呼吸、呼吸困難などが発作的にみられる病気です。発汗やめまいなどをともなうこともあります。
「自分が死んでしまうのではないか」という考えにとらわれ、日常生活を送ることが困難になります。また発作がおこるのではないかという予期不安がみられることもあります。人ごみや高速道路などが苦手なことも多いようです。
家族関係をはじめとする人間関係や職場や学業のストレスから、突然意識消失を起こしたり、自分が記憶しないまま行動を行ったりすることがあります。
死を伴いうる災害や事故、犯罪などにまきこまれパニックや感覚過敏、驚がく反応不眠などがみられます。事故や災害などを連想するものを自然と避けてしまうといった行動がみられることもあります。
学生時代から人前での本読みなどが苦手で、社会人となってからは会議での発言や発表などで、極度の緊張や不安がみられる病気です。人は誰しも大勢の前での注目に不安や緊張を感じますが、その度あいが重度の場合、震えや動悸、発汗などをともない通常の社会生活を送ることが困難となります。
思春期に発症することが多いですが、中年期以降にも仕事や人間関係のストレスから発症することもあります。
当初は「考えがまとまらない」「いろいろな考えが浮かんでくる」といった症状が見られますが、次第に周囲に対する被害妄想や「自分の悪口を言われている」といった幻聴に発展するケースが多いようです。「盗聴されている」「ネットで悪口を言われている」「追跡されている」といった症状がみられることもあります。
不眠症のひとつです。足に不快な感覚がおこり、足を動かしたくてたまらなくなります。
安静にしたり横になったりすると悪化するためウロウロしてしまいます。夕方から夜間に悪化し、不眠症の原因となります。40歳以上の中高年に多く特に女性の割合が高いとされますが若者にもおこりえます。貧血や透析患者さんにみられることもあります。
自分自身の極度の不安を取り払うため、何度も確認を繰り返してしまう病気です。
不潔に対して不安であれば何度も手洗いを繰り返したり、長時間の入浴をおこなったりします。戸締りが不安であれば、何度もドアのカギ閉めなどを確認することを繰り返してしまいます。患者さん本人は確認行為が不合理であると認識していて、確認行為に苦痛を感じています。不安感から周囲に再三、大丈夫であるか確認を求めたり巻き込んだりすることもあります。不安感から物が捨てられずため込んだりすることもあります。
気分がおちこんだり極端に活動的になったりすることを繰り返す病気です。
当初はうつ病と考えられていて、途中の経過で突然元気になり躁うつ病と診断されることもあります。活動的な時期には、睡眠もあまりとらずいろいろな人にメールや電話で連絡をとったり、次々と仕事など引き受けたりします。時に自信過剰になったり攻撃的になったりすることもあります。
集中力が続かず気が散りやすく、忘れっぽいなどの不注意や、じっとしていられず落ち着きがないといった多動がみられます。思いついたら考える前に行動してしまうなど、衝動性などがみられることもあります。学童期では紛失物が多かったり道に迷ったり怪我が多い、喧嘩がたえないといったことがあります。成人になってからは職場で段取りがわるい、整理が苦手などの症状がみられることもあります。
人の気持ちを理解することが苦手、人とのかかわりが一方的などの社会性の問題や冗談やたとえがわからない、興味のあることを一方的にはなす、場の雰囲気をよむことができない、といったコミュニケーションの問題などが見られます。また抽象的な概念が想像しにくいといったイマジネーションの問題もあります。そのほかにあいまいな指示がわからない、音や光に敏感・もしくは鈍感である、こだわりが強い、不器用などの特徴もみられます。
一般的には読み書きや計算など、知的活動に支障があることをさします。言葉に遅れがあったり判断力や記憶力に問題があり、友達と上手く遊べないといったこともみられます。
首ふり、まばたき、しかめつっら、せき払い、はなすすり、特定の単語を繰り返すなど一見癖のように見えるものです。
幼児期から学童期前半にかけて多くみられます。子供は親に「自分が守られている」といった安心感をもってはじめてうまく成長していくことが可能です。その安心感を与えてくれる親の存在が不安定であると、子供は過度に不安感を感じて時に身体的・精神的な症状が現れることがあります。
不登校やひきこもりの原因は様々です。精神的・身体的な側面に加えて、家族や友人・学校・会社・社会など様々な要因が絡み合うことがあります。まずはご家族様が本人の苦しみを理解してあげ、焦らないことが大切です。また民間の支援団体などの利用で改善がみられることもあります。とくに不安障害・強迫性障害などの精神的な疾患が原因で不登校や引きこもりとなることもあり、当院でも治療を行っています。
ひとは誰しも年齢とともに忘れっぽくなりますが、体験したこと自体があいまいになったり、忘れてしまったりします。同じことを何度も聞いたりしまい忘れたりいつも探し物をしたりします。料理や片づけなどのミスが増えたり新しいことが覚えられない、話のつじつまが合わない、といったこともあります。道に迷ったり趣味やテレビなどに興味をしめさなくなることもあります。身だしなみに気を配らなくなり、だらしなく感じることもあります。
ひとは様々な不安やストレスから入眠困難、途中覚醒、熟眠障害、早朝覚醒といった睡眠障害をきたします。睡眠改善のもっとも大事なことは24時までの就寝と8時頃には起きるといった生活リズム改善です。夜間のパソコンやテレビスマートフォンの使用も睡眠リズム障害のおおきな原因になります。うつ病や躁うつ病、統合失調症といった病気のはじまりであることもあります。
ひとは自分の理想と現実のひらきの中で葛藤し、生活しますが、そのギャップが大きいと社会や学校、家庭生活にうまく適応できず、抑うつ気分、不安、心配をきたし現状の中で対処し、計画し日常生活を送ることが困難となります。
のどの違和感、頭痛、食欲不振、胸部不快感、とくに慢性的な痛みなど内科・外科・耳鼻科・眼科などの検査で異常がないにもかかわらず、無意識の不安やストレスから体の変調が続くことがあります。
自律神経は交感神経・副交感神経から成り立っています。こころや体のバランスをとっているのが交感神経ですが、このバランスが崩れると精神や身体に様々な症状をひきおこします。加齢やストレスからバランスが崩れることがあります。